経営者に求められる資質
2010-08-04


楽天元常務の山田善久氏が、再び古巣に戻ったとのニュースをみて感じたこと。

[URL]

楽天やソフトバンク、ユニクロなどの企業は、外部から見ていると「ワンマン社長」のように見えるし、実際に強烈なリーダーシップを発揮されているのだろうが、

これらの企業の強さは山田氏のように非常に優れたビジネスパーソンが大勢いて社長を支えており、それぞれの才能を発揮しているところにあり、「また一緒に働きたい」と出戻りしたくなるようなマネジメントスタイル、企業風土こそが競争力の源泉だ、ということ。

ヤフーの幹部陣と話しをしても、誰しも孫さんと働ける喜びを語る。ファーストリテイリングのキーパーソンをフィーチャーした写真集のような本も読んだが、同社が多くの才能豊かなプロフェッショナルに支えられていることが分かる。

最近では、グリーの特集記事が日経ビジネスオンラインに出ていたが(「グリー躍進、本当の理由」[URL])、その記事もグリーの本当の強さは田中社長を支える幹部の層の厚さ、強さにある、という趣旨だった。

どれだけ有能な経営者であっても、一人でできることは限られている。強烈なカリスマがいても、彼の周りに才能豊かなプロフェッショナルがいない会社は、それが成長の限界になっている気がする。

本当に大きなビジネスを作れる経営者とは、すなわち有能なプロフェッショナルをどれだけ惹きつけ、彼らをモチベーション高く働いてもらえるかということにあるのだな、ということを改めて感じた。

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